| 美味しい珈琲を飲みにいこう
昔読んだ漫画に、横浜から神戸までコーヒーを一杯飲みに行くと言う、600マイルブレンドというエピソードがあった。これが真実かどうか知らないけれど、ただ美味しいコーヒーはそんなことをしても飲みたいものなのかも知れない。
そこで今回の旅は僕の実家のある岐阜県と富山県の県境近くの小さな町神岡町、先日市町村合併で(2月1日より)飛騨市になりました。
以前は鉱山でとっても活気のある町でした。そうそう、ノーベル賞の「小柴さん」が研究を行ってるスーパーカミオカンデは、この町にあります。そんな山間の小さな町で、とっても人気の喫茶店「あすなろ」の原田さんにコーヒーの事を教えて貰うために出かけました。100キロブレンド・・・(ちょっと短いけど・・)果たしてお味は?
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自家焙煎珈琲「あすなろ」は第三セクターで運営される神岡線の終着駅「奥飛騨温泉口駅」の駅構内にあります。国鉄時代の駅舎を改装した建物で、懐かしい感じの建物です。ここで一服して、奥飛騨温泉郷に向かうにはイイかも知れません。
初めてお会いするので、ちょっと緊張しながら中にはいると。沢山のお客さんで、にぎわっていました。お忙しそうなので、早々に、ご主人の原田さんご夫婦に挨拶をすませて、しばらく原田さんの手元を眺めていました。お客さんは若い方や、ご年輩の方まで様々で、とっても根付いているかんじ、レジで精算されている方にスタッフの方や、奥様が気さくにお話されて、楽しそうに帰って行かれるおじいちゃん・・・なんだかほっと出来る空間です。そう特別じゃないけど、とっても落ち着いた空気が流れていました。
まずは、深煎りの「グアテマラ」をオーダーしました。すっきりと飲みやすく深煎りながら、程々の苦み・・・と僕がコメントすると、なんだか嘘くさくなってしまうな(笑)とにかくバランスが良く美味しい。ミルクと割ってもしっかり味の残る感じで、結構好み。
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手際よく、色々な珈琲を淹れている原田さんのの手際を眺め終わり、一段落、お店のこと・珈琲のことについていろいろ教えて頂きました。
原田さんは、この仕事を始められて、18年になるそうでもともと神岡鉄道の民営化に伴いこちらの駅舎で始められた喫茶店に、従業員として入られたそうです。はじめはランチなんかも有る普通の喫茶店で、売り上げが、そのまま、家賃と諸経費だったんだそうです。何か特色をと考えて出た結論は「自家焙煎」だったそうで、「いやー特別珈琲にこだわりが有った訳ではないんですが、ただ美味しい珈琲を、提供できたらと思ったことがきっかけで・・」「ほら20代前半って、たいして、お給料無くてもなんとかなるでしょ」と笑っていらっしゃいましたが、ここまでに至るまでは、大変な研究やご苦労があったのだと思います。
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「あすなろ」さんで扱っていらっしゃる豆の中で、もっとも原田さんが、力を入れてらっしゃるのは、「有機栽培の豆」だそうで、理由を伺えば、「有機だからと味が大きく変わる訳じゃないし、もちろん価格の問題も有りますが、安全であることと、フェアートレードの事を考えると、この豆を扱って行く意味が有ると思うんですよ・・・」なるほど、珈琲豆はポストハーベストの問題や、作り手の人々の生活や、農薬の問題など僕たちの口に入るまで多くの問題を抱えているそうです。もちろん「あすなろ」ではそれら有機豆は専用の焙煎機、専用の部屋で焙煎するので、有機でない豆が混入することはないそうで、そうでないと、有機と表示出来ないんだそうです。ゆくゆくは、すべてを有機と考えていらっしゃるそうですが、もう少し時間がかかるかも知れませんとのこと。
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無理を言って持参のケメックスの珈琲ドリッパーで珈琲を入れて頂きました。ケメックスは、ゆっくり落ちる傾向が有るため、原田さんが想定している速度より遅いので、挽き方に工夫が必要のようです。もともとアメリカの器具ですので、荒く挽いて落とす珈琲に向いているようで、豆と器具との相性の大切さを実感しました。写真では少し判りにくいかも知れませんが、新鮮な豆は綺麗にぷっくり膨らんでゆきます。豆はがフレッシュな物で有るだけでなく、飲むその日に焙煎・挽いて・淹れるこれらがすべて新鮮で無ければならず、それが一番美味しいんだそうです。もちろん焙煎前の豆を、ハンドピック(手で選別)して焙煎されています。
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「水は特別な物を使ってないんですよ」そうやって笑いながら教えてくださる原田さん、自宅に持って帰って飲むのと、なるべく同じ条件で煎れることを心がけているそうで、お店でどんなに美味しくても自宅でそれを有る程度再現できないと、買って帰った意味がないから・・と言う理由からだそうですが、いずれにしてもそのままでかなり旨い神岡の水ですから、特にその必要は無いのかも知れません。
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こうやって、小さな町から出た珈琲が、味が認められ、「実は高山・下呂の喫茶店等へも、珈琲を使って貰っているんですよ。」なんて聞くと、なんだか嬉しくなるから不思議です。小さな町で育った珈琲が、少しずついろんな方と出会って、広がってゆくなんて・・商売をやってる者として、なんだかちょっとうらやましかったりします。頂いた珈琲の香りが充満した車の中で、そんなことを考えました。
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自家焙煎珈琲「あすなろ」
〒506-11 岐阜県飛騨市神岡町東雲1348
営業時間8:00〜18:00(月曜定休)
飲んでみたくなったでしょ?「あすなろ」では現時点でe-mailでのオーダーは受けておりませんが、FAXでのオーダーによる地方発送をいたしております。
詳しくは次のコーナーで。
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